喉の症状・疾患

MEDICAL TREATMENT

のどが痛い、息がしにくいなどの症状はもちろん、
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このような症状でお困りではありませんか?

よくある症状・疾患

扁桃炎

のどは食べ物を飲み込んだり、呼吸をしたり、声を発する以外に、口から入ってきたウイルスや細菌が体の中に入るのを防いでくれる免疫器官でもあります。その役割を担ってくれているのが口蓋扁桃です。この口蓋扁桃が抵抗力が落ちたりすることで炎症が起こる病気を「扁桃炎」といいます。症状としては、38~40℃の発熱、頭痛、全身がだるい、関節痛などの症状に加え、喉が激しく痛みます。熱は2~3日から1週間ほど続く場合があります。こういった急に扁桃炎が起こることを「急性扁桃炎」と言い、年に3~4回以上繰り返す場合は、「慢性扁桃炎」と考えられます。

治療方法

抗菌薬や炎症を抑えるお薬を使います。喉にひどい痛みがあって、食事が摂れない状況であれば、点滴を行うこともあります。扁桃炎を年に何度もくり返す「慢性扁桃腺炎」の場合は、扁桃を取る手術を行うこともできます。手術が必要な場合には、連携する医療機関をご紹介させていただきます。

インフルエンザ

突然発症し、38℃以上の熱が出て、せき・鼻汁・のどの痛みなどのかぜ症状があり、全身がだるくなります。潜伏期間は1日~5日(平均2日)で、強い症状は3~4日続き、1週間ぐらいで治ります。A型の方がB型よりも症状が強い場合が多く、B型は胃腸症状が起こる頻度が多いと言われています。インフルエンザがこじれると、高齢者や小児では肺炎になることがあります。特に高齢者は体の反応性が鈍っているので、肺炎になっていても熱とか咳があまり出ないこともあり、注意が必要です。小児では、肺炎だけでなくインフルエンザ脳炎・脳症というこわい合併症があります。予防接種が有効です。

インフルエンザワクチンの接種について

ワクチンの接種は、12歳以下の子供では通常2回で1~4週の間隔で行うことになっています。なるべく4週に近い方が効果は良いです。ただし、12月以後はあまりゆっくりやっていると予防接種の効果が出る前にインフルエンザにかかってしまうかもしれないので、2週間ぐらいの間隔が適当かと考えています。13歳以上の人は、1回の接種でも大体の効果は期待できると言われています。大人は今までに何度かインフルエンザにかかっているので、微妙に違っていたとしても同じような型のウイルスには多少の免疫力を持っているからです。副反応(副作用)は軽微なことが多いです。接種局所の発赤・腫脹・疼痛、37.5度以上の発熱をきたすことがありますが2~3日で消失します。頭痛、悪寒、倦怠感などもまれに起こります。

口内炎

口内炎は、頬や舌唇の内側、歯茎などの口の粘膜に炎症がでることをいいます。口内炎の原因は様々ですが、疲れた時や免疫力が下がるとできたり、刺激や傷が原因でできる「カタル性口内炎」、ウイルスが原因となって症状がでる「ウイルス性口内炎」などがあります。 よく、口内炎はお口の中の病気だから、歯科の専門領域だというイメージを持たれている方もいらっしゃいますが、口内炎は耳鼻咽喉科の専門領域でもあります。当院でも適切な治療が受けられますので、お気軽にご相談ください。

治療方法

口内炎の種類や症状に合わせて治療を行います。塗り薬や貼り薬などを使ったり、ウイルス性のものでは、抗ウイルス薬を使う場合もあります。疲労や栄養不足が原因の場合は、栄養バランスのよい食事を摂るようにしてください。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、寝ているときに呼吸が止まる病気です。短時間の無呼吸は問題ありませんが、10秒以上の息のとまりがある場合注意が必要です。息の通り道の問題がある閉塞性と呼吸の命令機構の問題で起こる中枢性に分けられます。

治療方法

耳鼻咽喉科では主に息の通り道の問題による睡眠時無呼吸について治療を行います。鼻やのどの問題がないか調べ、問題があれば治療をおこないます。扁桃肥大による無呼吸では、扁桃摘出術が有効であることが多いです。入院での精密検査が必要な場合は、適切な病院に紹介しています。

甲状腺の病気

甲状腺腫瘍は甲状腺内にできたしこり、慢性甲状腺炎やバセドウ病は甲状腺ホルモンのバランスが崩れる病気です。

甲状腺腫瘍

甲状腺内にしこりができることは、結構多いです。良性であるものが多いのですが、中には悪性であることもあります。検査は、エコー(超音波検査)、採血(甲状腺ホルモン、サイログロブリン)、細胞診、CTなどの画像検査があります。良性悪性の区別には細胞診が特に重要です。良性で小さなしこりでは、エコーによる経過観察のみを行うことが多いです。悪性が疑われる場合は手術がすすめられます。

慢性甲状腺炎(橋本病)・バセドウ病

慢性甲状腺炎では甲状腺ホルモンが低下、、バセドウ病では甲状腺ホルモンが上昇します。いずれも自己免疫に関連した病気です。検査は、採血、エコーが中心です。採血は甲状腺ホルモンだけでなく、抗体検査が必要です。甲状腺腫瘍(良性腫瘍、悪性腫瘍)を合併していることもめずらしくなく、エコー検査は必要です。